外出自粛時に読みたい京都検定3分コラム

塩原直美の「学習帖落書きコラム」(第9回:体育)

東京オリンピックが来年に延期と決まり、印刷物やフラッグなどは2020年のままとのこと。数回目にして、やっと当選した1枚のチケット。陸上好きな父のために取りました。父を始め、楽しみにしておられる皆様のことを思うと、無観客にならずに無事に開催することを、ただただ祈るばかりです。スポーツは自分がするのも勿論、面白いですが、観戦も楽しいですよね。よく分かります。京都が好きで歴女と思われがちですが、私はバリバリ体育会系。自分の運動能力の限界を知り、完全燃焼してしまった?ので、思い残すことなく、情熱を京都愛に180度、転換しました(笑)。ただ幼少から大学まで真剣に鍛えていたので妙な過信もあって、加齢による衰えに愕然とすることも増えてきました。でも、そんな時「伊能忠敬は50歳から歩いて全国測量を始めたのだ!」と自分を勇気づけます。正しい奮起の思考かどうかは微妙ですが「健脚、歩くことが要」。皆様もこれからは熱中症に気を付けて、適度な運動、散歩をなさってください。特にこの夏はマスクしているので、いままで以上にご注意を。水分補給!

さて9回目はスポーツ、今月5月に開催予定だった「体育」の講義から。「体育」だからと言って、皆で体操するわけでも、私がダンスするのでもありません。保健体育でもありません。京都のスポーツスポットを学びます。
公式テキストには「蹴鞠」と「弓」程度しか掲載がないと思いますが、三条大橋東詰めの「駅伝発祥地」の記念碑、糺の森には関西ラグビー縁の「雑太社」、京都マラソンのコースの近隣からの出題も過去ありました。このコラムでは私の好きな「野球」を挙げます。 今年、野球殿堂入りしている京丹後市出身の野村克也さんがお亡くなりになりました。講義では野村さんを始め殿堂入りしている京都ゆかりの方を何人か挙げます。殿堂入りしているのは沢村栄治、衣笠祥雄、吉田義男などの選手・指導者だけではありません。京都市出身では「鈴鹿栄」という文房具商の方が殿堂入りしています。野球への貢献は「軟式野球ボールの考案」です。この鈴鹿の考案によって軟式ボールを使った「軟式野球」が始まり、一気に全国へ広まり定着。当時、硬式ボールは子供達には硬く、重く、扱い難い上、危険で高価だった、これを何とかしようと鈴鹿は考えたのです。それゆえに軟式野球発祥地は京都とされています。宝ヶ池公園スポーツ広場の野球場の脇と初の軟式野球大会が行われた旧成徳小(現在は京都市施設)校舎脇の2カ所に同じデザインの記念の銅像が建っています。グローブを左手にはめ、右手にバットを持つ愛らしい少年像。「夢見る季節」とプレートが付いています。プロも草野球もそうですが、子供たち、少年たちが夢中になって白球を追いかけられる「熱い日」が1日でも早く戻ってきて欲しい...。私もバッティングセンターで、かっ飛ばしたい~!「レッツ、プレイ、ベースボール」。



・・・講師プロフィール:塩原直美


(画像:宝ヶ池公園スポーツ広場・野球場脇に建つ銅像)

 

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