外出自粛時に読みたい京都検定3分コラム

塩原直美の「学習帖落書きコラム」(第11回:国際・外交)

さて...そろそろ梅雨の時期となり、紫陽花が美しく色づき始めます。小さなガクが集まって(花びらに見えるのは実はガク)愛らしい手鞠のような形をしている紫陽花。青やピンク、白もありますね。花言葉は様々あるようですが、そうした集まっている様子から「一家団欒・和気あいあい」といった「仲良し」を示す花言葉もあるそうです。新しい生活スタイルが政府から発表され、我々は今、仲良く集まって和気あいあいと触れ合うことが出来ません。
でも、近い将来、ワクチンや薬が出来て、自由な活動が再開されたら、人に会える喜びや楽しさを心から実感し、以前よりも仲良し度が増して絆も強くなるかもしれない。年賀状で「今年こそ会いたいね」を毎年繰り返していた友人やメールで「また近いうちに」と先延ばししていた約束を、大切に無理なく1つ1つ果たせる日がくるといいなと...思っています。
受講者様の皆様ともお顔とお名前が一致しない方も多くて、ごめんなさい。いつも答えるチャンスがないのですが、講義後のアンケートもありがとうございます。必ず全てに目を通していますので、叱咤激励をこれからもどうぞ、宜しくお願いいたします(ペコリ)。

さて11回目となったコラム。今回は「国際・外交」の予習としましょう。講義では公式テキストを中心に意識して拾い集め、補足します。渡来人、遣唐使、遣隋使、お抱え外国人、姉妹都市、戦争史、貿易、海外からやってきた文化・教え・様式・文化財など。最近では「世界の記憶」に登録された「朝鮮通信使」が注目されましたね。講義ではエリアで括りませんが、今回は「嵐山にある国際スポット」を紹介してみます。結構あります。まず「葛野大堰」は渡来人・秦氏の功績(一ノ井堰碑が建つ)に始まり、法輪寺「電電塔」にはエジソンとヘルツのレリーフ、嵐山公園中ノ島の東には「日中不再戦の碑」、同公園の亀山には「周恩来総理記念詩碑」。そして蒙古襲来時の「亀山天皇火葬塚と御陵」、天龍寺には「平和観音と飛雲観音」、清凉寺の「三国伝来の御本尊」、常寂光寺の「女の碑」、スイスゆかりの「京都嵐山オルゴール博物館」、そして今はありませんが記憶や写真に残っている方も多いと思うのが「回天10型」の野外展示(2002年、料理店から呉の博物館に寄贈)などなど。私が見落としていて、まだあるかもしれません。検定試験だけを考えれば、秦氏や天龍寺船(貿易)、電電宮、亀山天皇ぐらいかもしれませんが、どれも1つ1つ大切な歴史の証や功績。そして人々の願いがこめられているスポットです。こうしてエリアで各科目を考えてみるのも勉強になりますね。



・・・講師プロフィール:塩原直美


(画像:電電塔 エジソンとヘルツのレリーフ)

 

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