外出自粛時に読みたい京都検定3分コラム

塩原直美の「学習帖落書きコラム」(第13回:家庭科)

皆さん、お元気ですか?新しい生活スタイルの中での自分なりの快適さを模索中でしょうか?美術館・博物館や図書館の利用再開は救いですね。中止・延期になっている各講演会も最新情報でご確認の上、お間違いのなきよう、ご参加ください。
検定の勉強をするにあたり『公式テキスト』と過去の『問題と解説』以外で参考になる本ありますか?と時々聞かれます。目指す級によって違いますが『ジュニア京都検定テキストブック』は良本です。ジュニアだからと言って軽視してはいけません、勉強になります。
私は高校の日本史教科書や用語集、日本史辞典、国語総合ガイド、天皇元号がすぐ引ける総覧本などがすぐ手元置いてあって重宝しています。あとは拝観した時のお寺のパンフレット、神社の由緒書き、これが基本だと思っています(各社寺の公式HPでも可)。それらと「公式テキスト」を行ったり来たり読み合わせることの繰り返し。地味だけど、一番の合格への近道だと思います。トコトン勉強を深めるのは1級に受かってから!だから、まずは「合格」と思っていましたから、あまり手を広げずに合格を目指しました。ネット情報はコピーが多く、不確かな事もあるので、あまり検定向きではないかもしれません。信頼のある方の発信かどうか見極めてご参考に。

さて13回目の今日は私の苦手な「家庭科」にしてみましょう。「給食」で扱った項目は取り上げない予定です。ですので内容は食事・調理よりも衣服・住まい・保育という視点でまとめます。西陣織、京繍などの伝統工芸、寝殿造から町家、ならわし、子育て○○、安産祈願、そうした項目で講義は進めます。そこから波状して教養として茶道・華道・香道も押さえたいと思っています。講義では私が実際に京都で製作体験した和菓子、京くみひも、西陣織、京友禅、和紙行燈などの出来栄えや作業工程エピソードも紹介します。一番情けなかった体験談は何度かお話していますが、和菓子体験です。生地と餡を包んで形成するだけなのに実に下手でした。私は一人参加で、若いカップルと3人で指導を受けました。この時点で寂しい環境でしたが、めげずに挑戦!干菓子と上生菓子3種を作り、最後にその1種とお抹茶をいただき終了、2種は持ち帰り。2300円で約1時間半。秋に体験したので"秋の山"をイメージした「柿、紅葉、秋色きんとん」を制作。なのに、紅葉はヒトデ、きんとんはイソギンチャクの様に"海の怪しげな生き物"に仕上がってしまいまして...水に流すべく、早々に証拠隠滅、食べました。味は美味しいですよ、職人さんが作ってくださった生地と餡だから、でも、見た目がヒドイ。大事ですね「愛でる」って...。私もひどいがその彼女もイマイチで、一番上手だったのが彼氏。職人さんが「何か手先使う事していますか?」と聞くほど...すると彼氏「野球でピッチャーしています」と...ボールに指をかけて投げることが器用とは言い切れませんが、目の前の結果を見ると、実に美味しそう。全員が彼の和菓子に注目し「なるほどピッチャーね...」と妙な納得感。私、出直して再チャレンジ目指します...。トホホ。




・・・講師プロフィール:塩原直美


(画像:和菓子体験(秋))

 

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